当日会場に着きましたら、受付所が設けられていますからご挨拶・受付を済ませます
客は到着すると身支度を整え寄付き或いは腰掛にて全員がそろうのを待ちます
(ここで身につけていた装身具(時計・指輪など)を外します)
あれこれ本日の招きに対する期待をし想像する楽しみとお客様どうしの歓談の場となります
やがて亭主からの招きにより入室します
露路を進みます
俗界の塵を捨て去り全て露にする精神状態にするための過程などと申しますが
路地を進むにつれて、いよいよその場に臨む心構えがなされます
蹲(つくばい)により手と口を清めますが、
ここで精神的にも清めて、これから茶室に臨むという切り替えの場でもあります
心を落ち着かせて、いよいよ席入りです
汝狭き門より入りて天国に入らん。地上の別天地に心してにじり入る。
その昔、武士は、刀をここで外し何人も平等に地上の別世界に入る心がまえをした・・・・と申します
以上が茶会へのお招きを頂いてから茶室へ入室するまでの事がらです
茶会は大きな流れに乗って粛々と進行します
部分的には茶道各流派により多少の作法・所作に違いなどありますが
茶の湯の精神は同じものです
"茶の湯のこころ"に基づいて臨機応変に対応すれば良いのです
茶会の席では心行くまでその場の雰囲気をご堪能下さい
ならひつゝ見てこそ習へ習はずによしあしいふは愚かなりけり
千利休